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「資生堂ショック」という言葉がネット上で話題になっています。

資生堂と言えば、日本で知らない人はいない程の大企業ですよね。

この会社が世間にもたらしたショックとは一体何なのでしょうか?
気になったので調べてみました。

「育児をせずに働け」ということ??

2015年11月9日放送の「NHKニュース おはよう日本」で
「資生堂ショック」という現象が突如起きてしまいました。

資生堂といえば、新卒大学生の就職人気企業ランキング
常にトップの位置に君臨している大企業。

女性が働きやすい会社」としても有名で、
多くのワーママモデルを発信している
多くの女子大生憧れの会社でもあります。

管理人も就活中に東京ビックサイトの就活セミナーに
野次馬で参加したことがありましたが、
資生堂の企業セミナーには長蛇の列があり
大混乱の中で当日券が配布された思い出があります(笑)

そんな資生堂ですが、最近になって育児中の社員に対する制度改革
を行ったそうで、その内容にネット上で批判の声が挙がっています。

NHKはニュース中で、資生堂は育児休暇や時短勤務制度をいち早く
導入してきたことを放送。

まあ、ここまでだったら誰もが称賛してくれますよね?

しかし2014年4月から制度を大きく改革。

その内容とは、育児の女性社員も出産前と変わらない土日シフト
やノルマを与えるというものでした。

全国のデパート(フロア全体が化粧品コーナーになっている場所)
にいる美容部員1人あたりの営業ノルマは、「1日18人の接客」とか。

しかし時短勤務をしている女性社員は、預けている子供のお迎えで
最も忙しい夕方の時間帯に働くことができません。

忙しい時間帯、土日のシフトは子育てをしていない美容部員に
集中してしまい「不公平」「プライベートの時間がない」といった
不満の声が挙がっていたそうです。

まあ、確かにその気持ちはよく分かります。

そこで資生堂は育児中の全美容部員にあるDVDを配布。

DVDには資生堂役員が「制度に甘えるな」と喝を入れるメッセージ
を発言していたそうです。

そのうえで、夫の協力を得て土日出勤や遅番勤務をして欲しい、
ノルマも他の部員と変わらず「1日18人接客」にするとも。

現在、資生堂は家族の協力を得て働くことができるか聞き取りを
しながらシフトを決定しているそうです。

また育児サービスや子育て支援サービスの補助もしているとか。

何とも難しい問題だと思われますが、
ネット上で賛否両輪の声が挙がっているみたいです。

・関連記事:資生堂ショックとP&Gから学ぶ、育児中の働き方とは!?

賛否両論の声、その裏には資生堂の業績が…

「資生堂ショック」について、ツイッターに様々な意見が
あったのでいくつか紹介したいと思います。

 

今回の問題は、資生堂に関わらずワーキングママが働く全ての企業
が抱える問題だと思われます。

他の企業だって、育児中の社員の仕事を、独身の社員が残業して
フォローするなんて話はよく聞きます。

育児中の社員も必死で子育てしているでしょうし、楽をしている
訳ではないので今回の会社の対応に憤りを隠せない人も
いると思われます。

また資生堂が今回の育児中の社員に対する制度を改革した裏には、
業績悪化という厳しい現実がありました…。

資生堂の美容部員は約1万人、その内時短制度を利用している部員
は1100人程いるそうです。

また時短勤務を選択する社員は年々増えているそうで、
それに伴って日本国内の売り上げは減少しているとか…。

経営者側の人間から考えると、時短勤務を利用する美容部員を
減らしたいという考えもあるのでしょう。

しかし家族も夫も頼ることができないからこそ、資生堂で働く事
を選択した社員も少なくないと思われます。
(それは資生堂自身が情報発信してきたでしょうし…)

それを手のひらを返して「甘えるな」というメッセージを発信する
のは少々乱暴に思えてしまってなりません。

だからこそ、「資生堂ショック」という現象が起こったのでしょう。

今後資生堂が育児中の社員にどのように対応していくの、
その動向が注目されてます。

・関連記事:資生堂ショックとP&Gから学ぶ、育児中の働き方とは!?