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「資生堂ショック」という現象が巷で話題になっていますが、
どういった制度だったら企業と社員がWIN-WINの関係を
築くことができるのでしょうか??

資生堂と同様に「SK-Ⅱ」などの化粧品や日用製品を販売している
外資系企業「P&G」の働き方革命を調べてみました。

P&Gの取り組み方から、今後の日本人の働き方について
学ぶことが多いかもしれません。

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「資生堂ショック」問題の本質とは?

「資生堂ショック」問題の本質は、それまで時短勤務を利用
していた美容部員がいきなり「甘えるな」と言われてしまい
他の社員と同様のノルマを会社から半強制的に与えられた
ことです。

・関連記事:「資生堂ショック」とは育児中の社員に酷すぎる制度??

従業員側の立場になってみれば、
時短勤務を利用して、育児と仕事を両立できてきたのに…。
育児を犠牲にして働けってこと!?

って意見が聞こえてきそうです(汗)

一方で経営陣からすれば
時短勤務する美容部員が多くなってきて、業績が悪化してきた。
 育児中の社員もプロ意識をもって、他の部員と同様の営業成果
 を挙げていって欲しい。

という思惑があると思われます。

ビジネスである以上、お客様を満足させて利益を挙げることが
第一優先事項ですよね。ボランティアじゃないんですから。

しかし時短勤務中の美容部員の多くは「仕事と家庭が両立できる」
ことを期待して、資生堂に就職したのではないでしょうか?

資生堂は個々の美容部員からヒアリングして夫や家族のサポート
の有無を確認して、シフトを決定しているそうです。

一見すると、育児中の美容部員に無理のないよう配慮した制度
と思われますが「他の社員と同様のノルマ」を強制したような
イメージが見受けられます。

また今回の「資生堂ショック」問題では話題に挙がっていませんが、
出産したけど出世を諦めていない女性社員がいることも事実です。

子供を育てながらも、「育児中」というレッテルが張られて
本人の意志とは裏腹に出世街道から外れてしまう女性社員の話
はちらほら耳にしますよね?

では一体どんな制度だったら、企業と社員がWIN-WINの関係で
働くことができるのでしょうか?

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P&Gは多様性に富む働き方を追求している!?

「P&G」という会社を知らない人はごくわずかでしょう?

SK-Ⅱ」や「h&S」といったブランド商品を販売しており、
世界中の総従業員数は約11万人という大手の外資系企業です。

ちなみに子会社の「プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン」
の従業員数は約4200名(男性1600名、女性2600名)だそうです。

女性の方が多いんですね~。

P&Gは近年、資生堂と同様に「社員の働き方革命」に注力し、
柔軟な働き方の先進企業に飛躍したそうです。

同社の子育て中や介護中の社員が選択できる就業制度は、
巷でよく聞く時短勤務制度や在宅勤務という
次元をはるかに超えているそうです。

①経営陣のほぼ半分が、週1で在宅勤務
在宅勤務制度があっても、育児中の社員して利用しなくて
肩身の狭い思いをすることありますよね?

しかしP&Gでは、日本の経営陣のほとんどが週1回の
在宅勤務をしているそうです。

トップが在宅勤務をしていれば、下の社員たちも
気兼ねなく使用することができますね!

②ロケーションフリーの働き方を実現
P&Gは『パフォーム・アット・ピーク(個々人の最大限の能力発揮)
を引き出すように、社員が世界中どこでも仕事ができるインフラ整備
を進めてきたそうです。

2008年にはビデオ会議システムを導入し、場所を選ばずに
世界中の上司や仲間とコミュニケーションができるように
なったそうです。

また仕事の資料もインターネット上で書類をデータ化
しているため、パソコン1つあれば家でもオフィスと同じ
労働環境が実現するそうです。

また世界共通のチャットシステムを導入しており、
社員の名前と顔写真、コンタクトの可否が確認できるとか。

ここまで環境が整備されていたら、自宅で働くことも
支障がなさそうですね。

ちなみに在宅勤務中は、仕事の開始時間を報告する義務は
ないそうです。

会社と社員の間に信頼関係が築かれているからこそ、
成立しているシステムなのでしょう。

③復帰後にどうしたいかを事前に相談できる
「資生堂ショック」との一番の違いはこれかもしれません。

P&Gでは、育児休暇から復帰した社員に対して、
「復帰度どうしたいか」を上司と話し合う制度があるそうです。

元々同社には年に数回、社員のキャリアについて上司と相談
できる機会があるそうです。

また結婚、妊娠といったライフイベントが発生した時も
上司とオープンに相談できる文化があるとか。

ある女性社員は出産後、子供が小さい時は夫婦どちらの
キャリアを優先するか決めておいた方がよいと
アドバイスされたそうです。

社員が求めるキャリアをヒアリングし、実現可能性を上司と相談
することで安心して働くことができますね。

また育児中の社員のために、年間10万円の介護・育児費用補助制度
やベビーシッター補助クーポン制度を導入しているそうです。

短期的には時間や費用の損失になるでしょうが、
こういった制度が当たり前の風土な根付くことで
社員の忠誠心が高まり長期的にはメリットになると感じられます。

いかがでしょうか??

「資生堂ショック」は美容部員の働き方を指しているため、
在宅勤務などの導入は困難かもしれません。

しかしP&Gは利益追求だけに走るのではなく、
個々の社員が求める働き方を実現できるカルチャーを
追求している印象があります。

育児中の美容部員全員に、均一的なノルマを求めるのではなく
個々の部員が望む働き方を実現することに注力することで
企業と社員がWIN-WINの関係を築くことができるのではないでしょうか?

・関連記事:「資生堂ショック」とは育児中の社員に酷すぎる制度??